“良かれ良かれ”が裏目に… 子供をつぶしてしまう「母の親心」 (4/5ページ)

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 例えば、テストで子どもが98点を取ったとして「あと2点で満点だったのに!」と小言を言うか、「すごいね、高得点じゃん!」と言うか。これは大きな違いである。前者の母はきっと、「98点という現状に満足せず、もっと上の100点を目指せ」ということを伝えたいのだろう。やはり「良かれ」と思ってあえて辛口評価をするのだが、いつもネガティブな評価だと、子どもを萎縮させてしまう。

 完璧主義母は減点法で採点しがちなので、まずは自分自身を加点法で採点する癖をつけよう。自身とわが子の「ありのまま」をほんの少し、認めるだけでも生きやすさは変わる。

 ▼迷宮母の特徴5:「人生を楽しめていない母」

 自分自身の人生を楽しんでいる母は自分のことを信じている。私の友人の名言に「親にできることはただひとつ、信じることだけ」というものがある。彼女は最近、めでたくおばあちゃんになり、名実ともに「母卒業」となった。そして親業を振り返ってこう言った。

 「親にできることって、実は少なくて、もしかしたらこれだけかも。『親にできることはただひとつ、わが子の決断を信じること』」

 子育てに苦しむ母へ「横で比べず、縦で比べよ」

 私はこの発言の意味を、「自分を信じているから、自分が育てた子の選択も無条件に信じられる」ということだと理解した。自分自身への信頼から母子の信頼関係が生まれ、子どもの自立を促すことになるのだろう。

 しかし、ふだんから「人生を楽しめていない母」は自分だけでなくわが子を信じる気持ちが足りないため、子どもに何らかの問題が発覚するや否や、その不安をいつまでも抱え込んで、子どものやることなすことすべてに口出しをする。良かれ、と思って。

 こういうタイプの母は、子どもに執着するのをやめ、まずは自分の好きなことを見つけて、人生を楽しむことだ。不安を数える時間を減らし、自分の人生を充実させる。そうすれば、おのずと子育てにもポジティブに向き合えるはずだ。

苦しんでいる母へ「横で比べず、縦で比べよ」