「インスタ映え」の功罪 そこから生まれた“闇ITしぐさ” (1/3ページ)

 今年の「新語・流行語大賞」で年間大賞を取った「インスタ映え」。写真共有サービス「Instagram」で写真の見栄えのよさを意味する言葉で、インスタ映えする場所や食べ物、家電などが話題になっている。

 Instagramでは「#インスタ映え」で72万件以上もの投稿(記事掲載時点)がある。色鮮やかなお菓子やきれいな景色の写真が並ぶが、インスタ映えの流行にネガティブな声を上げる人も少なくない。

 Google検索で「インスタ映え」を検索すると、関連する検索キーワードで「写真の撮り方」「食べ物」「場所」などがある一方で「うざい」「くだらない」「バカ」などネガティブな言葉も並ぶ。ときには「インスタ蝿」などとやゆされることもあるが、なぜここまでインスタ映えに対して世間の風当たりは厳しいのか。

 きらきらと華やかなイメージがある「インスタ映え」には、“闇ITしぐさ”ともいうべき負の側面もあるようだ。

 「行き過ぎた行動」に苦言 “拡散歓迎”の声も

 友人や知人と食事に行ったとき、料理が来た瞬間に撮影会が始まり、せっかくの料理が冷めてしまった--なんて経験をした人もいるかもしれない。そのような個人的なモヤモヤにとどまらず、インスタ映えするソフトクリームやお菓子が撮影後に捨てられていたり、撮影用に食べられない量の料理を注文したりといった“行き過ぎた行動”もTwitterなどで話題となった。

マナー違反だという声も