ナマの数字は客観的 デキる人にはデータの「何」が見えているのか (4/6ページ)

 仮説(1)「全体の売上は下がっているけれども、本当に全商品が不振なのかはわからない。売上の大部分を占める5つの主力商品の直近5年間の売上の推移を『見える化』してみたら何かわかるかも……」

 →展開:分析対象とする5つの商品の5年間の売上データだけを抜き出し、グラフの中でも「時系列での推移」がひと目でわかる折れ線グラフで表してみよう!

 仮説(2)「(1)のような売上の推移だけでなく、利益も含めた全体の分布を『見える化』をしたほうが、利益率が高い「群」の特徴が見えてくるのではないか……」

 →展開:2本の軸(売上と利益)で区切られた4象限でポジショニングをして表してみよう!

 このように、仮説を立てて、さらなる分析への展開を考えてみます。

 実際、仮説を立てて分析を進めていくと、最初に考えていた結論と違う結果が出てくることもあるので、「思い込み」に惑わされず、あくまで数値を冷静に見ることが重要です。

 なお、定量データが豊富にあればあるほど特異点がどこにあるかも見つけやすくなるため、こうした仮説と検証もしやすくなります。

商品を4パターンにわけてみる