50代でも再就職に成功する人の「職務経歴書」 人事に自慢ととられる記述とは (1/3ページ)

 これまで労働市場では、「転職するなら35歳まで」というのが定説だったが、最近は中高年で転職でキャリアップする人が増えているという。シニアの就職事情に詳しい専門家に、職務経歴書の書き方など、自分を売り込むポイントを聞いた--。

画像はイメージです(Getty Images)

画像はイメージです(Getty Images)

 自分を売り込む最強のプレゼン資料

 これまで労働市場では、「転職するなら35歳まで」というのが定説だったが、今や中高年で転職する人が増えているという。シニアの就職事情に詳しいキャリア ドメイン代表の谷所健一郎さんは、こう説明する。

 「介護、外食といった人材難が深刻な業種では、中高年の採用を拡大しています。それに、中小企業では、幹部クラスの人材が慢性的に不足していて、マネジメント経験が豊富なら、50代以上でも引く手あまたですね」。シニアには、長年築いてきた実績や人脈といった強みもある。凄腕の営業マンなら、50代でも即戦力として他社に引き抜かれる例は珍しくない。

 大勢のシニアの転職を支援してきたキャリアカウンセラーの中谷充宏さんは、「例えば、大手電機メーカーで海外工場の開設・運営に携わった経歴を買われ、他のメーカーの海外工場長に就任した50代の人もいます」と明かす。

 とはいえ、中高年になると、求人が激減するのも事実。熾烈な争いを勝ち抜くためには、何が必要なのか?

 「シニアはキャリアがあって当たり前。それにどんな付加価値をつけられるかが勝負です。過去の延長線上を進むのではなく、新しい境地を開ける人なら、門戸が広がるでしょう」(谷所氏)

「華々しい経歴」は単なる自慢で終わる