セカオワSaoriさんの小説「ふたご」明日、直木賞獲得なるか

直木賞候補に挙がった藤崎彩織(Saori)さん
直木賞候補に挙がった藤崎彩織(Saori)さん【拡大】

 人気バンド「SEKAI NO OWARI」メンバーのSaoriさんが本名の藤崎彩織名義で出版した小説「ふたご」が、第158回直木賞の候補に選ばれ、話題となっている。

 藤崎さんの「ふたご」は、自分自身とバンドをモデルにしつつ、あくまで小説として物語を膨らませた。「歌詞とは違って、葛藤みたいなものをたくさん書ける自由さがあった」と振り返る。

 小説に描いた藤崎さん自身の姿は、バンドのファンを超え、若い世代の共感を呼んだ。「本をあまり読んだことのない読者から『初めて本を読みました』という感想が届いて、ミュージシャンという立場で出版して良かった」

 評論家の中森明夫さんは「ふたご」を「現代の音楽シーンを変える力を持つバンドのメンバーが、バンドの成り立ちを一生に一度というような強度で作品にした」と評価。「小説という形で、内面に深く入り込んで書いたことがこちらに届く。直木賞を受賞してもおかしくはない」と語った。

 直木賞の選考会は、16日に開かれる。