第158回芥川賞は「百年泥」と「おらおらでひとりいぐも」の2作 直木賞は「銀河鉄道の父」が受賞 (1/2ページ)

芥川賞を受賞した若竹千佐子さん(右)と直木賞を受賞した門井慶喜さん=16日午後、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)
芥川賞を受賞した若竹千佐子さん(右)と直木賞を受賞した門井慶喜さん=16日午後、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)【拡大】

  • 石井遊佳さん(撮影・新潮社写真部)
  • 若竹千佐子さん
  • 門井慶喜さん
  • 芥川賞は石井遊佳「百年泥」と若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」、直木賞は門井慶喜「銀河鉄道の父」の受賞が発表された=16日午後、東京都千代田区の帝国ホテル(佐藤徳昭撮影)

 第158回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は石井遊佳さん(54)の「百年泥」(新潮11月号)と、若竹千佐子さん(63)の「おらおらでひとりいぐも」(文芸冬号)の2作に、直木賞は門井慶喜さん(46)の「銀河鉄道の父」(講談社)にそれぞれ決まった。若竹さんは史上2番目の年長受賞。

 直木賞候補に入っていた「SEKAI NO OWARI」のメンバー、Saoriこと藤崎彩織さんの「ふたご」は受賞を逃した。

 石井さんはインド・チェンナイ市に住み、現地のIT企業で日本語教師を務める。昨年10月にインドを舞台にした「百年泥」で新潮新人賞を受けて作家デビューした。インドのIT企業で社員に日本語を教える女性が主人公。100年に一度の大洪水で流れ出た大量の泥に埋まっていた品々に導かれるようにして、自らの人生を追体験する様子を現実と幻想を交えて描く。

 若竹さんは岩手県内で臨時採用教員として働いた後、結婚し上京。専業主婦になる。昨年10月、74歳の主婦の孤独などを描いた今回の受賞作「おらおらでひとりいぐも」で文芸賞を史上最年長で受けて作家に。2人ともデビュー作での受賞となった。