日本でインフルワクチンが不足するワケ なぜ欧米と同じように大量製造できないのか (1/7ページ)

 季節性インフルエンザが、今年も流行している。対策にはワクチンの接種が効果的だが、日本では昨年ワクチンの供給不足が問題になった。ワクチン不足で接種が遅れた人が多くでた。原因はどこにあるのか。ジャーナリストの沙鴎一歩氏は「日本のワクチン製造は、欧米に比べて非常に効率が悪い」と指摘する--。

※写真はイメージです(Getty Images)

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 患者数は例年の同時期に比べて多い

 正月休みが終わって会社や学校が始まり、人の動きが活発化すると、毎年、インフルエンザが流行のピークに達する。

 日本医師会などが全国1万カ所の薬局のインフルエンザ治療薬の処方数から推定するインフル患者数は、昨年12月18日~24日までの1週間で約38万人だった。これは例年の同時期に比べて多いという。

 一方、国立感染症研究所(感染研)によると、全国約5000カ所の医療機関からの報告を受けて推定した今期のインフル患者数は昨年11月26日までの1週間で約7万人となり、厚労省は12月1日に全国で流行入りしたと発表した。その後、患者数は増加を続け、12月17日までの1週間は約35万人と推定された。

 予防には(1)手洗い(2)普段からの健康管理(3)ワクチンの接種などが求められる。個人個人が感染することを防いで感染を広げないことが大切である。

 昨年12月には朝日新聞と読売新聞が社説のテーマに取り上げ、注意を呼びかけた。

患者の異常行動に着目