電通、採用試験でセクハラ疑い 違法残業事件の弁護人が指摘、電通側「確認できない」

電通の本社ビル=4月28日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)
電通の本社ビル=4月28日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • 電通違法残業事件の初公判で、東京簡裁に入る電通の山本敏博社長(左端)ら=22日午前

 大手広告会社の電通(東京)が昨年春の採用試験で、学生にセクハラと受け取れる発言をしていた疑いがあることが25日、分かった。違法残業事件で過労死した新入社員、高橋まつりさん=当時(24)=の遺族代理人である川人博弁護士が明らかにした。電通側は「(そうした事実は)確認できていない」としている。

 川人弁護士によると、電通は昨年春の採用面接で、入社を希望する女子学生に対し、複数の面接官が「高橋まつりさんが亡くなったことについてどう思うか」という趣旨の質問をした。この際、まつりさんの過労死について、「報道されている事実が必ずしも事実だとは思っていない」などと過重労働が原因ではないと受け取られかねない発言をしたという。

 また、「君みたいな容姿がきれいな人がはきはき意見を言うのが気に入らない」「女を武器にしている」「スカートが短い」といったセクハラと受け取れる発言もあったという。

 川人弁護士は、これらの発言をした役員ら一部の社員の名前や発言があった日時を特定。他にも同様の情報を把握しているとして調査を進めるとともに、電通に質問書を提出した。

 電通は産経新聞の取材に、「面接官から、ご指摘のような発言があったという事実は、確認できておりません」と答えた。