■「個人消費拡大、中小に波及を」
電機各社の労働組合で構成する電機連合は25日、2018年春闘の方針を決める中央委員会を横浜市内で開いた。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善について月額3000円以上を統一要求する議案などを26日に正式決定する。
ベア要求は5年連続で、3000円以上とするのは3年連続。17年春闘の妥結額は1000円だった。
電機各社は構造改革の進展や景気回復によって大幅な収益改善が進む。25日に記者会見した野中孝泰中央執行委員長は「4年連続で賃上げを獲得しており、さらなる上乗せには重みがある」としつつも、「賃上げを継続し、個人消費の拡大や中小企業に波及させることが重要だ」と強調した。
ベア以外の要求では、一時金は平均年間5カ月分を中心に、最低でも4カ月分の確保を目指す。長時間労働の是正や仕事と介護・育児の両立支援なども求める。
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■電機大手の春闘のベア要求額と妥結額
(要求額/妥結額)
・2014年 4000円/2000円
・15年 6000円/3000円
・16年 3000円/1500円
・17年 3000円/1000円
・18年 3000円/?
※統一交渉をしている電機大手の月額要求と妥結額