だから「話したいことを話す人」は嫌われる 信頼される会話の仕方 (1/4ページ)

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  • 枡野俊明『近すぎず、遠すぎず。 他人に振り回されない人付き合いの極意』(KADOKAWA)

 「苦手」「嫌い」と思う相手は、どんな人でしょうか。「ニューズウィーク日本版」の「世界が尊敬する日本人100人」にも選出された僧侶の枡野俊明氏は、「結局は『自分の意に沿わない』からそう思う。自分のものさしを“ゆるめ”にもって、相手の話を聞くことを意識すれば、これまでとは違う空気が流れるはず」と説きます--。

 悩みの9割は人間関係によるもの

 悩みの9割は人間関係によるものといわれます。職場、学校、家庭、地域コミュニティなどで、人間関係の悩みが一切ないという人はいないでしょう。

 人間関係で悩むということは、すなわち相手が「苦手」「嫌い」ということです。ほんとうは距離をおきたい、会話もしたくないと思っていても、職場や学校など、特定の組織に属しているのであれば、容易にできることではありません。相手の存在によって不快な思いを強いられていると感じ、相手のことがますます苦手となり、嫌いになります。

 それでは、そもそも人はどんなときに、相手を「苦手」「嫌い」と感じるのでしょうか。ほとんどの場合、原因は相手の発言やふるまいにあるのだと思います。相手の発した言葉で傷ついた、無神経なものの言い方が癇に障った、だらしないふるまいを見て不愉快だった……。そうした自分の意に沿わない言動が、悪印象を持つきっかけになるのです。

 絶対的なものさしは誰も持てない

 ここで考えてみましょう。相手を苦手と感じ、嫌いになるのは「自分の意に沿わない」言動があるときです。つまり、相手の言葉に傷ついたのも、無神経と感じたのも、だらしなく見えたのも、すべて自分の価値観、自分のものさしによる判断なのです。

絶対的なものさしをもつことはできない