なぜ大都市圏には専業主婦が多いのか 都道府県でここまで違う“女性と仕事” (1/3ページ)

 男性の所得が高いエリアほど専業主婦が多くなる?

 「女性が活躍できる社会を目指します」。行政も企業もこんな目標を掲げ、女性が働きやすい社会の実現のためにさまざまな取り組みを進めている。ところが調べてみると、女性の働きやすさには、都道府県ごとに明らかな差があるのだ。なぜか?

画像はイメージです(Getty Images)

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 「同じ日本国内なのに大きな差が生じる原因のひとつに、『県民性』があります」と言うのはナンバーワン戦略研究所所長の矢野新一氏。県民性とはその土地の気候や産業構造、歴史的な経緯などによって、長い年月をかけて形成された人々の性格や行動の特色をいう。

 「たとえば高知の女性は、土佐弁で“はちきん”といって行動的なタイプが多い。そのせいか女性管理職比率が22.7%と全国トップです」(矢野氏)

 一方、労働経済学の視点から分析するのは、京都女子大学客員教授の橘木俊詔氏。

 「“ダグラス・有沢の法則”という経済学の法則をご存知ですか? これは“資本主義国では、夫の所得が高いと妻が専業主婦になる確率が高くなる”というもの。これを日本の都道府県にあてはめてみると、極端に高い所得を得られる仕事は東京や大阪などの大都市に集中していますから、大都市には裕福な夫を持つ専業主婦が多くなる。したがって女性活躍度も低くなりやすいのです」

 女性活躍の格差にはさまざまな要因があり、一概に原因を特定することはできない。とはいえ目を凝らせば一定の傾向が見えてくるはず。果たしてあなたの住む県は……?

大都市圏は主婦が多い?