つらくても帰りの電車は席が空いても座らない 専門家が教える「居眠りのススメ」 (3/4ページ)

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 どうしても眠いときは仕事中に短い仮眠を

 とはいえ、世界的に見てもジャパニーズ・ビジネスパーソンの生活は甘くない。仕事に追われて、十分な睡眠時間を確保できない人も多いだろう。そんなときは「1日1回の睡眠」にこだわっていられない。

 「十分なメジャースリープが取れず、日中眠くて仕方がないときは、業務効率の低下や事故を避けるためにも昼寝したほうがいいでしょうね」と言う三島さんに、上手な昼寝のとり方を聞いた。

 1. できるだけリラックスした姿勢で

 筋肉を弛緩(しかん)させ、心臓の負担を少なくするには「横になる」のが理想的。交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態への移行も促進される。

 とはいえ、オフィスで横になれない場合などは、なるべく上半身を倒し、リラックスした姿勢を心がけるといいそうだ。

 2. 時間は30分以内に

 眠りに入ってから30分以上たつと、深い徐波睡眠に入ってしまうことが多い。起きてすぐに活動しなければならない場合、「深い睡眠」は禁物だ。目が覚めてもボンヤリして、なかなか仕事に集中できない。「眠くてたまらないときは、10分や20分眠るだけで眠気が取れます」という。

 一番の問題は昼にハンパな徐波睡眠を取ってしまうと、夜の徐波睡眠が大幅に減ることだ。「間食を食べすぎて夕飯が食べられなくなった状態」みたいなもので、結果的に夜に十分な徐波睡眠が取れなくなってしまうのだ。

昼寝の前にコーヒーを