背景に働き方改革のしわ寄せ “ウンザリだ”課長の半数が出世を拒む理由 (1/6ページ)

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 産業能率大学の調査によると、現役の課長の約半数は出世を望んでいない。そんな課長たちは「プレーヤーの立場に戻りたい」「現在のポジションを維持したい」と答えているという。企業の中枢を担う課長たちは、なぜそう考えるようになったのか。その背景には「働き方改革」のしわ寄せが影響している--。

 若い社員の出世意欲が低いのは想定内だが……

 昔も今も「出世と昇給」はサラリーマンのやる気の大きな源泉だろう。“年功的賃金制度”が崩れつつある今日では、昇進は給与アップの前提条件となっている。逆に言えば、収入を上げるためには、出世を目指さなければいけない。

 ところが、「出世を望まない」という若手社員が増えている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが新入社員対象のセミナーの参加者約1300名に実施したアンケート調査(2017年5月)によると、「出世したい」「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」の二者択一の質問で、前者は46.6%。これに対して後者は53.4%だった。13年度までは出世派が多数を占めたが、14年度に逆転し、その差は広がりつつある。

 男女別では、男性の「出世したい」は62.1%(大学・大学院卒) だが、女性は24.4%にとどまっている。この傾向は学歴とは関係なく、三菱UFJリサーチは「将来、結婚や出産を経ても仕事を続けるか、現時点で明確な意志を持つことができない女性が多い。出世意欲の低さとも関係がある可能性がある」 と分析している。

「出世レースから降りたい」