さよなら『日劇』 ラストショー、85年の歴史に幕 (1/2ページ)

日劇ラストショウを知らせる看板=4日午後、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)
日劇ラストショウを知らせる看板=4日午後、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)【拡大】

  • 日劇ラストショウで上映された「ゴジラ(1954)」を見終えて出てくる観客。中には記念撮影をして帰る人の姿も見られた=4日午後、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)
  • 「日劇ラストショウ」に駆け付け、思い出を語る宝田明さん=4日、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)
  • 「日劇ラストショウ」に駆け付け、思い出を語る宝田明さん=4日、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)
  • 「日劇ラストショウ」に駆け付け、思い出を語る宝田明さん=4日、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)

 東京・有楽町の名物映画館「TOHOシネマズ 日劇」が4日、閉館した。映画上映とレビューで名をはせた前身の「日本劇場」が昭和8年にオープン後、大勢の人々に親しまれた日劇の名は、85年の歴史にピリオドを打った。

 同劇場では、1月27日から「さよなら日劇ラストショウ」と銘打った特別上映会を毎日開催しており、最終日の4日はゴジラシリーズの第1作「ゴジラ」(昭和29年、本多猪四郎監督)を上映後、主演の宝田明さん(83)が舞台あいさつに立った。

 本多監督や特撮を担当した円谷英二さん、共演の志村喬さん、河内桃子さん、平田昭彦さんら故人に思いをはせ、「『ゴジラ』がこんなに温かい観客の前で上映されて、天におります彼ら先輩たちも喜んでいると思う」と涙声で語った。

 旧日劇について、「私が生まれたのは昭和9年だから私と日劇は同期の桜と言ってもいい」と強調。レビューに参加した際、「本番で(メキシコ民謡の)『ラクカラーチャ』を歌おうとして歌詞を忘れてしまい、すべて『ラクカラーチャ』と歌い続けたこともありました」と懐かしんだ。

 この日の上映に駆けつけた東京都台東区の会社員、一ノ瀬明美さん(52)は「20歳から4年間、日劇で場内アナウンスのアルバイトをしました。なくなってしまうのは寂しい。今日は日劇の最後を見届けるためにやってきました」と語った。

「どこかの映画館に日劇という名称を」利用者、望む声