インフル 家庭での感染予防 ウイルスまき散らさない (1/3ページ)

食卓用のアルコール系除菌剤。ポンプ、スプレー、シートなど形状はさまざま
食卓用のアルコール系除菌剤。ポンプ、スプレー、シートなど形状はさまざま【拡大】

  • 「マスクをかける前に折り目をつけて、鼻に密着させよう」と話す永井英明呼吸器センター部長=東京都清瀬市の国立病院機構東京病院

 インフルエンザが猛威をふるい、この冬の累計患者数が先週、ついに推定1千万人を突破した。A型、B型の同時流行が背景にあるとみられ、専門家は「2回かかる可能性もある」と指摘する。人混みでせきが出たら腕を口にあててウイルスをまき散らさない「せきエチケット」、家ではアルコール系除菌剤でふき掃除などを習慣化することで、感染の予防が呼びかけられている。(牛田久美)

 ◆ウイルスの経路

 「インフルエンザの予防は、よいとされることは全部やる、それが大切です」

 そう言葉に力を込めるのは、国立病院機構東京病院(東京都清瀬市)の永井英明呼吸器センター部長。インフルエンザは例年、A型の流行の終わりにB型の発症が少しみられるが、今年は「A型とB型が同時発生している。どちらかに一度かかった人も油断してはいけない」と語る。

 予防は経路を知って遮ることが大切。ウイルスは、せきやくしゃみで飛び出して人にうつる。物にも付着する。「はなをかんだ手でドアノブを触ったり、せきで口元を押さえた手で電車のつり革を握ったりすると、そこにもウイルスがつきます」

 ウイルスに触れ無意識に鼻や目を触ったりして感染するため、せきなどによる「飛沫(ひまつ)感染」、手指を介する「接触感染」の両方に気をつけることが大切という。

 ◆マスクはW型に

 永井先生によると、マスク、手洗い、うがいはそれぞれコツがある。飛沫感染を防ぐマスクは「隙間からウイルスが入るのを防ぐため、耳にかける前にガイドの金属部を折って、鼻のカーブに密着させる」。マスクはのど(気道粘膜)を潤して体を守るほか、感染してしまったとき周囲の人にうつさないせきエチケットにもなる。