軽井沢を「テレワーク」の拠点に 総務省の後援で今月中旬にツアー開催 (1/2ページ)

テレワーク体験ツアーで訪れる予定のリゾート施設「ライジング・フィールド軽井沢」
テレワーク体験ツアーで訪れる予定のリゾート施設「ライジング・フィールド軽井沢」【拡大】

 職場に出勤せず、自宅や社外のワーキングスペースなどで働く「テレワーク」の拠点として、長野県軽井沢町が注目を集めている。東京から比較的近い利便性に加え、周囲には自然があふれるためだ。こうした環境を知ってもらおうと、今月中旬にはテレワークを企業関係者らに体験してもらうツアーが開催される。

 軽井沢町は東京から新幹線で約1時間と近いうえ、標高が約1000メートルと暑さの厳しい東京都心と違って夏でも過ごしやすい気候などが評価されている。東京と軽井沢の2拠点で生活をする人は1000人に上るという。

 2020年に開催される東京五輪・パラリンピックでは、国内外から多数の観光客が都内を訪れることが予想され、期間中の交通混雑緩和にもテレワークは役立つとみられる。このため、政府も開幕日に当たる7月24日を「テレワーク・デー」と定めて後押しし、昨年のこの日には首都圏の一部で通勤者が約15%減少したという。

 こうした動きを別荘所有者らで構成し、軽井沢のブランド価値向上に取り組む「軽井沢ソーシャルデザイン研究所」はチャンスととらえる。総務省の後援で、今月15日、16日には現地でテレワークの魅力を発信するツアーを企業経営者ら向けに開催する。

 ツアーには、グループワークや自然豊かな場所での瞑想(めいそう)などを盛り込む。総務省と内閣官房の働き方改革担当職員や日本マイクロソフト(MS)の平野拓也社長も講演する予定だ。

「軽井沢のような高原リゾートでテレワークを」