意外と知らない「受付嬢の就活事情」 選考基準に「顔採用」はある? (3/3ページ)

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 このチームワークを大切にできるかは受付嬢として非常に重要なスキルです。余談ですが、受付嬢の募集条件には「経験者優遇」が目立つと話しましたが、私が受付嬢として働いた会社のほとんどは、「未経験者歓迎」で募集をかけていました。それには理由が二つあります。

 一つ目は、「受付嬢としてのスキルを持っている人が少ない」からです。受付嬢の人口は他業種に比べて少ないため、経験者のみの採用としてしまうと応募自体が減り、採用が円滑に進まないという事情があります。

 二つ目は、「弊社ならではの受付の文化を作りたいので、他社での経験がない方がすんなり受け入れてもらえる」という考えがあるからです。

 私が働いてきた受付は後者の理由で未経験者を多く採る傾向がありました。転職者に多く見られますが、前職の文化を新たな職場にも持ち込もうとして、チームワークが崩れてしまうことはよくあります。企業文化や方針を統一してチームワークを強固にすることを重視している受付現場では、未経験者はぜひとも採用したい人材でしょう。

◆面接の際の身だしなみは…

 最後に、面接に行く時の身だしなみについてお話します。一般的に面接は「スーツ」「メイクはナチュラルに」というのが常識かと思います。そんな中で受付嬢の面接は一風変わっているかもしれません。

 実際に私が経験したことなのですが、「橋本さん、明日の面接はばっちりメイクで! 華やかな印象でお願いします!」と派遣会社の担当者に言われたのです。これは初めての経験だったので、とても印象に残っています。

 実際にその企業の面接に行ってみて、納得しました。オフィスのエントランスに入るやいなや大変華やかな受付だったのです。派遣会社の担当者は、企業イメージに近づけるためにも「華やかな印象作りを」とアドバイスしてくれたのです。どんな企業でも独自のカラーを持っているので、そこを分析した「イメージ戦略」で面接に臨むのは必勝方法の一つかもしれません!

 受付嬢になるには…というテーマで書きましたが、一番大事なのは「ガッツ」です。受付嬢は体力勝負です。想像より圧倒的に体育会系です。経験者だろうが未経験者だろうが、容姿が端麗であっても、ガッツがなければ務まらない仕事なのです。

 でもきっとこれはどんなお仕事にも通じることかもしれませんね。

【プロフィル】橋本真里子(はしもと・まりこ)

橋本真里子(はしもと・まりこ)ディライテッド株式会社 代表取締役CEO
1981年11月生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。11年という企業受付の現場の経験を生かし、もっと幅広い受付の効率化を目指し、16年1月にディライテッドを設立。17年1月に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。

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