カリスマ永守CEOが託した経営力と若さ 日産を経て車載事業…日本電産の新社長・吉本氏に (1/2ページ)

会見する日本電産の次期社長、吉本浩之副社長=15日午後、京都市中京区(寺口純平撮影)
会見する日本電産の次期社長、吉本浩之副社長=15日午後、京都市中京区(寺口純平撮影)【拡大】

  • 会見する日本電産の永守重信社長。左は次期社長の吉本浩之副社長=15日午後、京都市中京区(寺口純平撮影)

 「経営は最後は勘だ。企業経営の中で、新しい分野に出て行くには、勘が必要だ。彼は勘が良い」。日本電産の創業者で会長兼社長の永守重信氏(73)は、社長交代を発表した15日の会見で、次期社長の吉本浩之副社長(50)にかける期待をこう述べた。

 永守氏は経営力を見極めるため、4~5人に絞った後継社長の候補者には、伸び悩む子会社や事業部門を任せる試練を与えてきた。その中で、吉本氏は子会社の日本電産トーソクや本社の車載事業で利益率を改善させてみせた。副社長以上の役員は、いずれも吉本氏よりも年上だが、永守氏が最も重視したのは、成果を出せる可能性が高い人物かどうかだった。

 昭和48年にプレハブ小屋を社屋に事業を始めた日本電産は、今では売上高1兆円を超え、43カ国300社以上のグループ会社を抱える巨大企業に成長した。これまでのハードディスク用の精密小型モーターを主力とした成長路線も変革期にある。平成29年11月に車載向け電子制御ユニットなどを手掛けるドイツのドライブエクスパートを買収したように、車載事業とM&A(企業の合併・買収)に力点を置いている。吉本氏は日産自動車から移り、現在は車載事業本部長を務め、自動車関連に詳しいことも強みだ。

「僕と同じ経営をできる人材にする」