【書評】『現代語訳 銀行業務改善隻語』一瀬粂吉・編 長野聡・訳注


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 ■銀行員が待ちわびたバイブル

 『銀行業務改善隻語』といえば、1927年の金融恐慌直後に出版され、「金融機関のバイブル」として読み継がれてきた歴史的名著。銀行経営者の中にも、同書を座右の書にあげる人は少なくない。

 今回発刊されたのはその現代語訳。原著は文語体で書かれ、決して読みやすい本ではなかった。今回の現代語訳は、少なからぬ銀行員が待ちわびていたものではないか。「銀行業務」とあるが、本書が発するメッセージは銀行に限らず、広く経営の在り方、ビジネスマンの生き方に対し、多くの示唆に富む。

 原著のメッセージを現代的視点から読み解いた解説も読み応え十分だ。(2160円、近代セールス社)