君たちはどう辞めるか 3回会社を辞めた私が考える「サラリーマンの理想の引退」 (2/4ページ)

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 その後の大活躍は説明不要だろう。平成という時代を代表する名スラッガーであり、国民的スターである。選手生活の終盤は故障も続いた。それでも打席に立とうとする姿に涙した。日米通算507本塁打という記録を持つ英雄は20年間の選手生活を終えた。

もっとも、どのような引き際が理想なのか。これは人により異なるだろう。

 先日、評論家の西部邁が自裁した。彼は高校の先輩だ。学生時代に私が『朝まで生テレビ!』の観覧席から絡んでバトったこともある(仲裁に入ったのが、宮台真司だった)。悲しい出来事だったが、家族や社会に頼らないという潔さ、彼なりの美学を感じた。その朝生の司会者、田原総一朗は生涯現役を志向し、放送中に死ねたら良いと発言している。

 さて、どちらの道を支持するか。

◆あのカリスマ経営者はいつ辞めるのかという問題

 ビジネスに話を戻そう。同世代として最も気になっているのは、サイバーエージェントの藤田晋社長が、いつ、どのように辞めるかという件だ。

 約20年前、私が若手社員で社畜街道まっしぐらだった頃、同世代の彼はサイバーエージェントを起業し、注目を集めていた。意識高い系会社員だったその頃の私は、彼の著書を貪り読んだものである。

 サイバーエージェントには、事業戦略にあわせ、2年ごとに原則2名の取締役を入れ替えるユニークな人事制度がある。しかし、藤田氏は創業以来、社長から降りたことはない。入れ替えがあるとはいえ、取締役の顔ぶれも大半が2000年の上場前後に入社したメンバーだ。「21世紀を代表する企業」と名乗る割には、経営陣のあり方は旧来の日本企業そのもの、いや、それ以上のように硬直しているようにも見える。

 そんな彼はいつ社長を引くのだろうか、気になってしょうがない。これはあくまで個人的な予測というか妄想ではあるが、40代のうちに社長を降り、平の取締役になったり、関連会社社長になったり、一度、完全にファウンダーという肩書になり、完全に外にでて自由な活動をしたのち、何度か復帰するのではないかと見ている。あくまで妄想だが。

日本電産の永守社長も退任