君たちはどう辞めるか 3回会社を辞めた私が考える「サラリーマンの理想の引退」 (4/4ページ)

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 バンダイを辞めた時は、そろそろ大きな会社で小さなことをするよりも、小さな会社で大きく、自由なことをする時期だと感じたからだった。ベンチャーをやめた時は、ちょうど大学院進学が決まった頃だったのと、私を担当に指名する仕事、メディアでの仕事が増えた頃で、そろそろ独立するべき時かなと思ったからだ。

 もっとも、20代の頃から異動シーズンになるたびに、今の部署や職種のままでいるか異動するかだけでなく、転職も視野に入れて、変化のタイミングを探していた。このように、選択肢があることは常に意識しておいた方が良いのではないかと思っている。また、何か変化を起こすときは、何かを成し遂げた時であり、さらには次のステージへの助走期間をつくっておいたのもポイントだ。

 「人生100年時代」という言葉がバズワード化している。賛否はともかく、ずっと働き続ける時代、定年という概念も変化する時代になることが想像できる。こういう時代だからこそ、「定年」だけでなく、「何」を「いつ」まで続けて「どう」辞めるかを考えなければならない時代になりそうだ。

 君たちはどう辞めるか?

 最後に、この春、異動や転職、退職が決まっている中年へ。挨拶で『北斗の拳』のラオウの真似して「我が生涯に一片の悔い無し!」と叫ぶの、やめれ。若い人には分からない。以前、そんな挨拶をして一生後悔している人がいるんだぞ。

【プロフィル】常見陽平(つねみ・ようへい)

常見陽平(つねみ・ようへい)千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【常見陽平のビバ!中年】は働き方評論家の常見陽平さんが「中年男性の働き方」をテーマに執筆した連載コラムです。更新は隔週月曜日。

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