北海道、暴風雪で交通乱れ 気象台「25年に匹敵か」

 発達した低気圧の影響で、北海道は1日、広範囲で暴風雪となり、JRは特急約40本を含む220本以上が運休した。空の便は新千歳空港発着の約160便が欠航。札幌管区気象台は「道東部を中心に9人が死亡した、平成25年3月の暴風雪に匹敵する悪天候となる可能性がある」とし、2日にかけて不要な外出を避けるよう呼び掛けた。

 新千歳空港では1日午後、航空各社のカウンター前に長蛇の列ができた。札幌市に出張していた横浜市の30代の女性会社員は、羽田空港に戻るめどが付かず「こんなことになるとは思わなかった。明日も仕事だが、仕方がないのでホテルでも取ろうかと考えている」と困惑した様子だった。

 北海道教育委員会によると、道内では公立校206校が臨時休校となった。気象台は「見通しが全く利かない猛吹雪となり、車両が立ち往生する危険がある」として厳重な警戒を求めた。