寒い冬、西日本は32年ぶり 全国的に低温、大雪も 気象庁まとめ

雪が降り続く中、除雪された国道8号を通行する車=13日、福井市
雪が降り続く中、除雪された国道8号を通行する車=13日、福井市【拡大】

 気象庁は1日、今冬(昨年12月~2月)の天候まとめを発表した。強い寒気が流れ込むことが多かったため、3カ月間の平均気温は全国的に低く、西日本(近畿、中四国、九州)は32年ぶりの寒さとなった。日本海側は発達した雪雲が盛んに流れ込んで記録的な大雪となる所があり、北陸では死傷者が相次ぎ、車の立ち往生も発生。福井市は積雪が37年ぶりに140センチを超えた。

 気象庁によると、西日本の平均気温は平年を1・2度下回った。2・1度下回った1985~86年の冬以降、32年間で最も寒い冬となった。北日本(北海道、東北)は0・4度、東日本(関東甲信、北陸、東海)は0・7度、沖縄・奄美は0・3度下回った。

 冬型の気圧配置が強まり、日本海側で降雪量が多かった。福井市で2月7日に147センチの積雪を観測し、新潟市では1月12日、8年ぶりに80センチに達した。東京都心でも1月22日に22センチを観測し、4年ぶりに20センチ超え。3カ月間の累積降雪量は、北海道函館市で観測史上最多の429センチを記録した。

 3カ月間の日照時間は仙台市や長野県松本市など5地点で観測史上最長となった。