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「家計は妻に一任」の恐ろしすぎる結末 貯蓄額に衝撃「今まで何やっていたんだ」 (2/5ページ)

 それ以来、毎月の給料からTさんは自分のこづかい5万円を引いた30万円を妻のMさんにそっくりそのまま渡しました。Mさんは費目ごとに予算を決め、その中でやりくりするようにしました。やる気になっている妻を見て、Tさんは思いました。「信頼して妻に任せよう」と。「つい細かいことにまで口を出してしまう」という自分の性格を考え、家計費のやりくりは妻に一任。それが、「夫婦でひとつの財布」を成功させるコツなのではないかと感じたと言います。だから毎月の収支や貯金額も、いちいち聞くことはなかったそうです。

 そうして半年が経過した頃……。

 貯蓄は30万円?「今まで何やっていたんだ!」

 自宅でレシート整理していた妻に「毎月、家計のやりくりお疲れさま」と声をかけました。ところが、妻から返答がない。「実は、貯金が30万円くらいしか増えていないの」。この発言に衝撃を受けたのは、毎月20万きっちり貯金されていると信じ切っていたTさんです。半年もたったのだから、優に100万円は超えているはずだと思っていました。ところが……。

 実際の貯蓄額は毎月5万円程度だったことになります。当初のプランは完全に崩壊してしまいました。「給料を全部渡して、君のやりたいようにやらせてあげたのに、いったい何をやっていたんだ!」と、Tさんはつい声を荒らげてしまいました。

 これにはMさんも黙ってはいません。

 「任せた、の一点張りで、相談にも乗ってくれなかったじゃない。私が毎月やりくりでどんなにつらかったか、全然わかってないでしょ! 『やらせてあげた』なんて、何様のつもり!」

 2人の間にはこの冬の最強寒波さながらの、冷たい空気が横たわったままだそうです。

 ▼「食費と外食費」は予算の2倍以上の11.4万円

 そんなお2人に家計の立て直しをしてもらうべく、まずは毎月の各費目の「予算額」と実際の「支出額」を教えてもらいました。その一覧をそばで見たTさんの目は血走っています。

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