重要文化財で本格イタリアンはいかが? 「坂野家住宅」で1日限定レストラン 茨城・常総市 (1/2ページ)

地元食材を使った料理が提供され、乾杯する2人連れ=3日午後、常総市大生郷町
地元食材を使った料理が提供され、乾杯する2人連れ=3日午後、常総市大生郷町【拡大】

  • 「1日限定レストラン」のディナーで提供されたコース料理
  • キッチンカー内で調理を進める神保佳永シェフ=3日午後、常総市大生郷町

 茨城県常総市は3日、国指定の重要文化財「坂野家住宅」(同市大生郷町)で「1日限定レストラン」を開いた。訪れた客は地元の食材を使った本格イタリアンのコース料理を歴史的な空間で満喫した。

 文化財の魅力を発信し、観光客の増加につなげるための検証事業。市内在住、または在勤の人を対象にランチとディナーで計20組40人を募集したところ、35組の申し込みがあったため抽選とした。

 坂野家住宅は江戸時代から続いてきた豪農の屋敷で、主屋と表門が国指定、大正時代に建てられた2階建ての書院「月波楼」は市指定の文化財になっている。この書院が食事会場になった。

 ランチには、ほうれん草を使ったスフォルマート(イタリア風茶碗蒸し)やトマトとオマール海老のパスタ、イチゴのティラミスなど市産の野菜や果物を組み合わせた料理が出された。日立市出身で、都内でイタリア料理店を経営する「いばらき大使」の神保佳永シェフ(40)が監修した。

 桃の節句のこの日、ランチに出席した10組20人は室内に流れる音楽を聴きながら、神保シェフの選りすぐりの料理に舌鼓を打っていた。