「後見人」になれる親族はわずか3割 親が認知症になると銀行口座は凍結される (1/5ページ)

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 死亡すると本人名義の預金口座は凍結され、お金を引き出せなくなる。だが「認知症」でも同じように口座凍結される場合がある。有料老人ホームの入居費用を本人の口座から支払えない、ということもあり得る。トラブルを避けるためにはどうすればいいのか--。

 親が認知症になると、親名義の預金を子供でも引き出せない

 エッセイストの鳥居りんこさんは、約10年間、母親を介護された経験をお持ちです。そのうち在宅が6年間、有料老人ホームが4年間だったそうです。私は約3カ月、父親を介護した経験がありますが、約10年間の介護というのは想像を超える長さです。

 鳥居さんはその介護経緯を新著『親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり』(ダイヤモンド・ビッグ社)にまとめ、より多くの人が知っておくべき「介護にかかわる事実」を紹介しています。

 その筆頭が、「認知症になると、家族であっても預金を引き出せなくなる」ということです。恥ずかしながら、私はこの事実を知りませんでした。

 「死亡した人の銀行口座は凍結される」ということは多くの方がご存じだと思います。人が亡くなれば、葬儀代、お寺へのお布施や戒名代などの費用がかかります。大きな金額ですから家族としても本人の預金で賄いたいところです。

 しかし、通帳やキャッシュカードがみつかっても、暗証番号がわからなければ、預金は引き出せません。ここで、つい銀行の窓口に相談したくなりますが、そうすればいきなり「アウト」なのです。

名義人の死を知った時点で口座を凍結