仕事・キャリア

「平日は居酒屋、休日はゴルフ男」の末路 会社に尽くす「いい人」は損をする (4/5ページ)

 私はあなたに、「自分を好きになれない人生」を過ごすことだけは避けてほしいのです。あなたも少年時代には「あんなしぼんだ、つまらないオヤジにはなりたくない」と思ったはずです。どんな仕事をしていようと年収がいくらであろうと、「男の人生」を輝かせることはできます。輝かすことができないとすれば、諦めたときだけです。そして、人生がしぼんでいくか、それとも、年をとるごとにロマンに満ちたものに輝きを増すかは、今、この瞬間にかかっているのです。

 「もう年(大人)だし」と小さくしぼんだり、当たり前すぎる型にはまったりするよりも、もっとロマンを持ちましょう。自分自身を「憧れの存在」にできるような、そんなライフスタイルを楽しみましょう。

 耐え続けてもご褒美は待っていない

 自分自身を「憧れの存在」にするためには、どこにでもいる「いい人」から抜け出し、「お人よし」をやめることです。たとえば、会社や職場、仕事に対するスタンスをあらためることが、「お人よし」から脱却する第一歩になることもあります。

 戦後、高度経済成長期においては、「1つの会社に骨をうずめるつもりで働く」という考え方があるべき姿として捉えられました。その考え方の背景には、忍耐が美徳とされ、会社が一生の食いぶちを守ってくれるものという共通認識が存在していたのです。

 しかし、今は違います。より良い条件の仕事場を求め、賢く転職・独立してステップアップしてゆくことは、すでに当たり前のことになっています。かつては信頼できない生き方の例をされていた「度重なるキャリアシフト」が新しい生き方として前向きに捉えられるようになってきたのです。

 ところが、現代流の「お人よし」で変化を恐れるただの「いい人」は、小さな安定と、職場での混沌としたしがらみを「宝物」のように扱います。その「宝物」自体も、心の底から望み、手に入れたものではありません。

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