避難所への同行可否を把握している飼い主は3割止まり 犬猫飼い主で意識の差も ペット防災調査

 災害発生時に最寄りの避難所にペット連れで避難できるかどうかを把握している買い主は、約3割にとどまっていることが13日、ペット保険を販売するアイペット損害保険の調査で分かった。東日本大震災ではペットが飼い主と離れて放浪するケースが多発。同社は「動物愛護の観点だけでなく、人への危害防止や生活環境保全のためにも災害時の同行避難を推進してほしい」と呼びかけている。

 ペットのために防災対策を講じた飼い主は全体の50・6%と過半数に上った。ただ、犬では60・9%、猫では35・8%と意識に差がある。対策の内容では「待て」や「おすわり」など基本的しつけに加え、フードや飲料水、トイレ用品などを準備した飼い主が多い。

 一方、自宅から最寄りの避難所を知っている飼い主は72・3%と大多数を占めたが、このうちペットを連れて避難できるかを調べているのは43・0%に止まった。ちなみに犬は48・7%、猫は34・7%だった。

 調査は2月26日~3月4日にかけ、全国の犬・猫飼育者1449人にインターネットによるアンケートで行った。