働き過ぎは結局時間のムダになる 外資コンサルが作った“完全休養日” (3/6ページ)

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 社会科学と関連する経済的問題を扱う雑誌『ジャーナル・オブ・ソシオエコノミックス』に掲載された論文では、残業ストレスによる幸福感の減少は、残業代がもたらす幸福感の増加を上まわるとの調査結果が示された。お金では埋め合わせが利かない。

 科学的に実証されたリラックスの効果

 楽しみやリラックスすることが、成功と関わっている点はほかにもある。例えば昨今、どこの企業もイノベーションの必要に迫られ、創造性を必要としているが、職場で長時間残業すれば新しい発想が浮かぶわけではない。むしろ逆だ。数多くの研究で、ストレスや残業を減らし、リラックスしてこそ創造性が発揮されることが証明されている。

 事実、あなたが最も創造性に富む時間帯は、実は職場に着く前に訪れている。大半の人はシャワーを浴びているときに妙案が浮かぶという。ペンシルバニア大学のスコット・バリー・カウフマンは、72%の人はシャワーでアイデアがひらめいた経験があり、職場でアイデアが浮かぶ経験よりはるかに頻度が高いことを発見した。なぜシャワー中? 単純にリラックスできるからだ。そういえば、アルキメデスが「ユリーカ!(われ発見せり!)」と叫んだのは仕事場ではなく、のんびりと温かい風呂につかっていたときだ。

 今日多く見られる常にハイペースな職場は、創造的思考に適した環境と対極にある。ハーバード大学のテレサ・アマビールは研究の結果、過度な時間的プレッシャーの下では、創造的な解決策を思いつく可能性が45%減少することを発見した。あらゆるストレスは、創造性のかわりに、「プレッシャーによる二日酔い」とアマビールが名づけたマイナス効果を生みだすという。しかも、人びとがストレスから解放された後も、何日か創造性が低下する現象だ。

睡眠時間が7時間を切ると劣等生に