花粉症シーズンを乗り切ろう 今注目の「オンライン診療」 手軽で出費も保険診療並み (2/4ページ)

 その後、医師が処方する薬が最短翌日で自宅へ届く仕組みだ。支払いは、クレジットカードにて決済される。

▽治療パックやコースも充実

 効率的に診察を行うため、5コースの治療パックも用意されている。エントリープランは、基準となる薬剤のみ(ニボラジン錠3ミリグラム)。スタンダードプランは、そこにもう一種類(フェキソフェナジン錠60ミリグラム、もしくは、ロラタジン10ミリグラム)加わる。いずれも花粉症の治療薬としては一般的なものである。

 点眼セットプランは点眼液が加わり、点鼻セットプランには点鼻薬が追加される。そしてフルセットプランは、基本の薬剤2種に点眼薬、点鼻薬が加わったプランである。

 処方薬は、14日、28日、84日(約3カ月)と3つの期間から選ぶことができる。料金は、スタンダードプランの場合、薬14日分で3980円、84日では12890円。点眼・点鼻セットは、14日分で4480円、84日分で14980円。フルセットプランになると、14日分で4980円、84日で17800円。

 すべて診察代、薬代、送料込みの価格である。自費診療ではあるが、一般の保険診療(3割負担)とほぼ同等の価格になっている。

▽コストを下げられる秘密は…

 その理由を、花粉症スマ診を立ち上げたネクストイノベーション代表取締役CEO(最高経営責任者)の石井健一さんに聞いてみた。

 通常の対面診療の診療報酬というのは「基本診察料」「管理料」「処置その他」に分かれている。また薬局も「調剤基本料」「薬剤基本料」に分かれており、この内、大半を占めているのが、医師や薬剤師の人件費だ。

薬剤師としての経験がきっかけに