“快食・快眠・快便”でなければ注意を うつ病、発見のカベは「誤解と先入観」だ (5/8ページ)

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 また一般に精神科以外の科の医師は、患者さんの不調を聞いて、診察後の患者さんとの面談に際して、何か説明をしなければならないという強迫観念があるようです。代表的な説明は、「どうもない(異常は見つからない)」「気のせい」のどちらか、あるいは総花的な「自律神経失調症」「更年期障害」などでしょう。患者さんは、いずれの説明もわかったような気にさせられますが、結局、何も本質に迫らず、的外れの処方によっていたずらに時間が経過していきます。

 ここで「私の診察の範囲では、あなたの不調を説明する異常が今は見つかりません」とか「今のところ診断はわかりません。一時保留させてください。もう少し時間をかけて(2~3週間)、みせてもらえませんか」と、わからないことを正直に伝えることこそ良医の態度だと思います(これは前回述べました)。結局、医師のこのような真摯な態度が、早期発見につながるようです。

 以上、述べてきた理由によって、患者側も医師側も忍び寄っているうつの足音を感じ取れないことがあるようです。

 早期発見のコツ--普段から気を付けること

 健康は「失ったときにそのありがたみがわかる」と言われるように、精神の健康もしかりです。そこで私なりに考えている普段の留意点を、いくつか述べてみます。

まず、うつを知ること