通勤電車内のスマホはどっち? 脳に効く「最高の習慣vs最悪の習慣」 (8/8ページ)

 頭の使い方を知る、エリートほど危ない

 伝達系脳番地のトレーニングとしては、「選択肢を3つ考えながら人と話をする」ことがおすすめです。たとえば交渉の場面であれば、「即決する」「内容をさらに詰める」「話がこじれそうだからやめる」など3つの選択肢をつくることができるでしょう。選択肢を準備するには、相手の分析や伝え方の工夫が必要であり、この作業が伝達系脳番地への刺激につながります。また、人に質問する場合にも考えた3つの選択肢を示せば、明確な答えが返ってきやすくなります。このように伝達力自体も向上させられます。

 大手企業で働くビジネスマンは、学生時代に成績がよかった高学歴の方が多いと思います。しかし、得てしてそういう人ほど、学生時代に培った“学校脳”から抜け出せておらず、特定の脳番地以外がうまく使えていないという事態に陥りがちです。ビジネスは様々な状況に応じて、柔軟さや自由な発想が求められるはず。優秀な人ほど脳にいい習慣を取り入れたり脳トレをしたりして、これまで使ってこなかった脳番地を意識的に使うようにしてもらいたいですね。

 加藤俊徳(かとう・としのり)

 「脳の学校」代表

 医師・医学博士。昭和大学客員教授。1995~2001年、米ミネソタ大学で脳画像の研究に従事。06年、「脳の学校」を立ち上げる。MRI技術などを使って、脳の「個性」を鑑定。著書に『脳の強化書』など多数。

 (「脳の学校」代表、医師・医学博士 加藤 俊徳 文=衣谷 康 撮影=向井 渉 写真=amanaimages)(PRESIDENT Online)