リンゴ生果で初「有袋ふじ」が機能性表示食品に 青森の生産者励み、消費拡大に期待 (2/2ページ)

内臓脂肪低減などの機能性を表示したフィルムで販売される有袋ふじ
内臓脂肪低減などの機能性を表示したフィルムで販売される有袋ふじ【拡大】

  • 有袋ふじの機能性と消費拡大に期待感を示すつがる弘前農協の工藤文明組合長

 有袋リンゴは無袋に比べ手間がかかるため、生産量は減少傾向にあり、同農協の昨年産リンゴ取扱数量約287万箱(1箱20キロ)のうち有袋ふじは約14万箱。昨年産は全体的に小玉傾向だったため、プロシアニジン含有量の基準を満たした有袋ふじは約5%にとどまる。このため、1箱5キロ(14玉)で約1千ケースの販売となる見込みだが、工藤組合長は「機能性表示食品として売り出すことで有袋リンゴを見直すきっかけにしたい。生産者の励みにもなり、これを機にリンゴのイメージアップと消費拡大につなげたい」と話す。

 販売に当たり、機能性を表示した鮮度を保つフィルムで1個ずつ包装する。販売店舗や価格は交渉中で、県内での販売も検討。同機構は今後「王林」など他品種でも研究を進めたいとしている。