社長から「抜擢される人」の3条件 6人の経営トップの「まわり」から考える (3/5ページ)

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)【拡大】

  • 上阪徹『社長の「まわり」の仕事術』(インプレス刊)

 2つ目は「手間がかからない」という人

 社長が“抜擢したい”と思う人の3条件、2つ目は「手間がかからない」という人だ。経営トップにとって、面倒ではない、話が早い、わかりやすく付き合いやすいということだ。カルビーでフルーツグラノーラ事業を急成長させ、6年で執行役員フルグラ事業本部本部長に抜擢された藤原かおりさんは、資料を上司である松本氏好みにしておいたという。

 「お金の数字が好きなんです。認知率とか、ブランドイメージとか、そういう数字にはこだわりはない。でも、市場規模とか、どこどこの売り上げがいくらとか、そういうことにはアンテナが立ちますね。『僕はどうでもいいことを記憶できないから、記憶してほしいことは全部お金で表してくれ』なんて冗談で言われたことがあるんですが、お金の数字はものすごく記憶されるんです。投資金額とか、一度聞いたら正確に覚えています」

 社長の言う通り、だけではダメ

 ストライプインターナショナルの宣伝部部長中村雅美さんは、石川社長との仕事では、とにかく柔軟でいる、ということを心がけたという。

 「言うことがどんどん変わるので(笑)。それこそ1分後に言っていることが変わることもある。極端に言えば。そういうときに、どれだけ『え~っ?』とならずに、目標とするゴールに向かって前向きになれるか、です。

 そう心がけていても、「頭が固い」と石川社長から言われることがあった。

 「ついつい反論してしまったからだと思います。なので、できるだけ柔軟に考えないと、と思っていました」

 ただ、言われた通りにとにかくやればいい、といいうのとはまた違う。

 「社長が間違えることもあると思うんです。一方で、その通りにしなきゃいけなかったこともあるんですけど(笑)。ただ、言う通りにやっちゃうと、社長から見てもダメなときもあるわけですね。『言った通りにしかしないなぁ』と」

 逆に、物申して意見を言う人は、石川社長にとっても本当はウエルカムだという。

 「考えがあったら、ちゃんと言ってほしい、という感じですよ。そこはちゃんと自分の意見を持っていたほうがいいと思います」

 こうしたバランス感覚を、仕事をしながら身につけていったのだ。

「無駄な情報を入れない」