仕事・キャリア

社長から「抜擢される人」の3条件 6人の経営トップの「まわり」から考える (4/5ページ)

 トップのビジョンにどうやれば一番早く届くか

 カルビーの海外事業本部本部長、笙(しょう)啓英さんは、こんなことを語っていた。

 「気をつけているのは、不必要な情報は入れないことです。不必要というより、無駄な情報です」

 時間をもらって相談するときの話だ。松本氏が黙っていれば、特に問題はない。おや、と思ったら意見や指摘、質問が来る。

 「松本が話したいことがあるときは、口を挟んではいけないですね(笑)。全部、出してもらって、それを受け止めてどうするか、というのが、僕の仕事ですから。自分の思いというのも当然あるんですけど、やるときにトップのビジョンと合っていないと意味がない。ビジョンに対して、自分の持っているやり方で、どうやったら一番早く届くのかな、というのがシンプルに自分の仕事だと思っていますから」

 経営トップをよく見ているのだ。その上で、自分のアクションを起こすのである。

 3つ目は「サプライズがある」という人

 社長が“抜擢したい”と思う人の3条件、3つ目は「サプライズがある」という人だ。経営トップにとって、ただ使いやすい人が抜擢されるのかと思いきや、必ずしもそうではない。面白みのある人、意外性のある人を、経営者は意外に好んで求めていると感じる。

 例えば、DeNAで会長室に配属され、南場智子会長と仕事をしていた中井雄一郎さんは、営業からいきなり会長室への異動辞令がやってきた。さぞ緊張したのかと思いきや……。

 「全然ないですね。僕はあんまり人にビビるとかないんです。誰だからどう、ということはないです。もう淡々と。これは成長の機会にはなりそうだ、と思いました。ある意味、唯一求めたのは、そこでしたね」

 しかもこのマイペースを貫き通すのだ。

 「外に行くときには、一応ついていくようにはしていますけど、『ついてくる回数が少ない』と言われています。これは別に行かなくてもいいかな、と思えるものは行かないんです。そうすると、『どうして来ないのか』と。そのくらい1人でやってください、と返していますけど(笑)」

 必要のない随行に行くくらいなら、やるべき仕事をしていたほうがいい、というのが中井さんのスタンス。なんと直々の火鍋のお誘いを断ってしまったこともあるとか。

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