古内茶の産地、茨城県城里町古内地区で、水戸藩2代藩主徳川光圀が好んで飲み、名付けたとされるお茶「初音茶」を現代に復活させるプロジェクトが進んでいる。20日には同町上古内の古民家「島家住宅」前の畑で初音の苗の定植が行われた。
プロジェクトは平成23年の東京電力福島第1原発事故による風評被害の払拭などを目的に、26年7月に農家と町などが協力して開始。清音寺(同町下古内)に残る原木から挿し木して苗を作り、昨年は約350本を定植した。
この日は古内茶生産者組合や町の地域おこし協力隊など約30人が約250本の苗を手作業で植え、霜よけのネットを張った。
同組合の加藤隆組合長は「昨年植えた苗も順調に育っていて期待は大きい。この調子で進めて、産地を盛り上げていきたい」と話した。