ガスこんろ、5年間で12人死亡 事故原因5割は誤使用、NITEが注意呼びかけ

汚れた鍋で油を加熱して発火した様子(NITE提供)
汚れた鍋で油を加熱して発火した様子(NITE提供)【拡大】

 製品評価技術基盤機構(NITE)は26日、ガスこんろによる事故が平成24年4月~29年3月の5年間で395件あり、12人の死亡事故が起きたと発表した。約5割は「使用中にその場を離れる」といった誤った使い方が原因で、注意を呼び掛けている。

 NITEによると、福岡県では25年9月、天ぷら鍋に火をかけたまま放置。油から火が出て、住宅が全焼し、2人が死亡した。和歌山県では28年5月、こんろ近くに置いた食品の包装材に着火、室内に延焼し女性1人が死亡した。

 NITEは注意点として(1)使用中にその場を離れない(2)グリルや油を使う鍋をこまめに掃除する(3)ガスホースの接続不良や腐食によるガス漏れがないか確認する-などの項目を挙げている。