【IT風土記】広島発 銀行をインバウンドの窓口に 音声翻訳サービスで多言語対応 (1/3ページ)

 広島市の中心街にある広島銀行八丁堀支店が昨年12月、瀬戸内エリアの観光支援を展開する瀬戸内ブランドコーポレーション(BC)と連携して訪日外国人向けの観光案内所をオープンさせた。案内所には英語やフランス語が堪能なスタッフが常駐。スタッフが対応できない中国語や韓国語には、ICT(情報通信技術)を活用した多言語音声翻訳サービスを利用している。高い精度での翻訳が可能で、言語の壁を越えたコミュニケーションを実現している。

 訪日観光客を瀬戸内に呼び込め

 「開設から半年足らずですが、利用は徐々に増えています。先日も年配の外国人の男性が『一人旅で、ゆっくり松山で過ごしたい』と相談に来られました。1泊2日の観光プランを紹介して、宿泊先の予約もされていました。うれしく思われたようで何日か後にまた立ち寄っていただきました」。そう語るのは広島銀行八丁堀支店にある観光案内所「Setouchi Information Center(瀬戸内インフォメーションセンター)」のスタッフ、堀泰子さんだ。

スタッフの堀泰子さん。瀬戸内エリアの観光振興に向けてさまざまな企画を検討中だ

スタッフの堀泰子さん。瀬戸内エリアの観光振興に向けてさまざまな企画を検討中だ

 広島銀行八丁堀支店はオフィスビルやショッピングビルが立ち並ぶビルの一角にあり、原爆ドームや平和記念公園、広島城などの観光スポットも徒歩圏内に位置する。1階のATMコーナーの奧にある観光案内所は外貨両替ショップに隣接し、両替などに訪れた外国人観光客が立ち寄りやすいレイアウトになっている。

外国人観光客向けの観光案内所が設けられた広島銀行八丁堀支店

外国人観光客向けの観光案内所が設けられた広島銀行八丁堀支店

 観光案内所を運営する瀬戸内BCは、瀬戸内エリアの観光ブランド化を推進するために瀬戸内7県で組織される「せとうちDMO」の事業会社で、瀬戸内エリアの観光産業の活性化に向けて、この地域の観光関連事業者の事業支援などを行っている。広島銀行からの要請を受けて初めて、案内所の運営に携わることになった。

言語の「壁」を取り払う