ネットの医療広告に法規制 個人の主観的体験談は× (3/5ページ)

医療機関のサイトに目を光らせるネットパトロールのスタッフら=東京都千代田区の日本消費者協会
医療機関のサイトに目を光らせるネットパトロールのスタッフら=東京都千代田区の日本消費者協会【拡大】

  • 治療前後で条件の違う画像を比較している例

 ただ、ウェブサイトの中には、専門家でないと加工したことが分からない画像や、書き込みをしている人が報酬を受け取っているかどうか把握できないブログもあり、課題は多い。唯根さんは「一般からの情報提供が頼り。不適切なサイトは、通報フォームにアドレスや広告内容を張り付けて送ってほしい」と話している。

 医療機関ネットパトロールは、http://iryoukoukoku-patroll.com/ (電)03・3293・9225。

                  

 ■広告として不適切な例

 「国内最高峰の○○治療を行うクリニック」

 「○○満足度ランキング△△部門全国総合第1位」

 「この夏おすすめ!特別プラン」

 「誰でも、どんな○○にも治療効果が期待できます」

 「最先端医療のがん○○療法に副作用はありません」

 「モデルも通う、○○クリニック」

 (厚生労働省の資料から)

                  

 ■「術前・術後」、虚偽まがいも 撮影条件変えて“治療効果”

 自由診療を行う医療機関などがウェブサイトで示す「術前・術後の写真」には、改正医療法で「虚偽」や「誇大」広告にあたるものもある。

 国立がん研究センター・がん対策情報センターの若尾文彦センター長は「異なる条件で撮影した写真を掲載するクリニックはある。いくつかのパターンがある」と注意喚起する。

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