「ダメOL」が起業して3億円をゲット! 異色のビジネス書が脚光を浴びるわけ (2/3ページ)

成井五久実さん
成井五久実さん【拡大】

  • 成井さんの新刊『ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法』

 単身で上京して女子大を卒業後、女性経営者として「憧れの存在だった」南場智子社長が率いるディー・エヌ・エー(DeNA)に入社したが、今度は「大失態で新卒初の減給処分を受けたんです」。広告営業での業務ミスでウン千万円の穴をあけてしまったのだ。

◆男性に女性の情報を届けるWEBメディアを創設

 再び奈落の底に落ちたが、学生時代に起業サークルにも在籍し、ずっと抱き続けた起業の夢が支えになった。新規事業の経験を積むため、やはり著名な女性実業家の経沢香保子氏(現キッズライン社長)が創業したトレンダーズに転職した。

 そして、「世の中には男性が女性の情報を得られる場所が少ない」と感じたことから、男性向けのWEBメディア「JION」を創設。女性の視点で男性にトレンドを届ける試みが当たり、ユーザーを着実に獲得して軌道に乗せた後、最終的に運営会社を売却。「田舎出身、女子大卒、貯金なし」の元OLは3億円を手にした。

 本書は、成井さんの実体験を通じて、女性ならではキャリアアップ、昇進術を紐解き、「頭一つ抜けるための超実践的ノウハウ」を紹介している。

 働き方改革が叫ばれ、フリーランスなど自分の好きなことで簡単に稼ぐ風潮もある中、「あえて本気で大きな勝負をして“バリキャリ”を追求する人もいることを世間に伝えたい」と成井さんは言葉に力を込める。

「そろそろ私たちの世代が…」