この日に、約1000人の学生と面接した損害保険ジャパン日本興亜では、趣味や社会貢献など誰にも負けない実績を持つ学生を優先採用する「チャレンジコース」を新設したところ、応募が数百人を超え、差別化につながったという。
ここ数年の就活日程は、学業優先や夏場の就活長期化への懸念などを理由に二転三転。「いっそ法律で決めて欲しい」(大手金融機関首脳)との極論も聞かれる。経団連は指針の見直しに着手するが、まだ決め手はない。
経済同友会の小林喜光代表幹事は「抜け駆けの議論ではなく、通年採用移行を議論しないと国際競争に勝てない」と苦言を呈している。
人工知能(AI)などデジタル革命への対応でIT企業の中には海外人材に活路を見いだす動きもある。フリーマーケットアプリ大手のメルカリは、インド工科大でエンジニア向けイベントを開催し、そこで優秀な成績を収めたインド人学生約30人を初めて採用する予定だ。