【Luxeな日本~地元発】古酒熟成待ち鍾乳洞でボトルキープ 宮坂珠理

宮坂珠理
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  • 古酒が貯蔵されている鍾乳洞では見学ツアーも
  • 1949年創業当時から家族総出で伝統の味を受け継ぐ金武酒造
  • 名水として名高い金武大川の水から生まれた泡盛「龍」

 沖縄県中央部に位置する金武町の新開地は、ベトナム戦争当時の1970年前後には米兵でにぎわい、その面影が今も残る、県内でも特に「異国」を感じる場所だ。そこから少し離れた高台にある金武酒造。金武大川水系の水で仕込む泡盛「龍」がふくらみのある柔らかな味わいで好評を博している。

 さらに、同酒造は販売店近くにある長さ270メートル、地下30メートルの鍾乳洞で泡盛を寝かせて古酒にしていることでも人気だ。トンネル状の鍾乳洞は風通しや水はけがよく、年中気温17~18度に保たれた内部は泡盛の貯蔵に最適な場所だという。

 鍾乳洞での泡盛保管を始めて約20年、5年から20年の期間で客のボトルキープを受け付けている。結婚や子供の誕生などの記念に利用する人も多いそうだ。現在は1万4千本が眠っている。

 鍾乳洞の古酒蔵へは1日3回、ガイド付きツアーが行われており、訪れてみるだけでも楽しめる。最近は、外国人観光客が数年後に再び来日して対面するのを楽しみにボトルキープを申し込むケースも増えている。

 鍾乳洞のしずくを子守唄に、再びオーナーの手に戻る日を待つ泡盛。様々な人生のストーリーを刻みながら、ゆっくりと静かに熟成の時を迎える。

<プロフィル>

 みやさか・しゅり 東北放送出身。生涯現役肌を目指すスキンケアブランド「koiina」代表。イベント司会や番組MCなどのほか美容家としても活動中。

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