道具が表現レベルを後押しする レッジョ・エミリア教育に示唆された保育園 (3/3ページ)

 今回のシンポジウムを開催したまちの保育園は、小竹向原(東京都練馬区)、六本木、武蔵野市、代々木上原、代々木公園内にある保育園だが、地域コミュニティーのハブである。そして運営母体のナチュラルスマイルジャパンは、レッジョ・エミリア教育の日本の拠点でもある。

 現在、同教育アプローチは世界100カ国以上に普及しているが、レッジョ・チルドレンが「レッジョ・エミリア教育の保育園」として認定しているところはほぼない。そもそもレッジョ・チルドレンは認定制度を実施していないのである。ただ、各国の保育園は「レッジョ・エミリア教育に示唆された」とのコピーは使える。

 ナチュラルスマイルジャパン代表の松本理寿輝さんは、一橋大学の学生の時に、レッジョ・エミリア教育と出会う。そして保育園の運営に関わりたいと考えるようになった。しかし、彼の保育園は同教育に「インスパイアされた」とあまり表看板に書いてない。

 その理由と背景を6月15日の対談(下記)で伺いたいと考えている。(安西洋之)

 〈セミナー告知〉アートXデザインXビジネスのネットワーキングを目的とした連続セミナーを企画しました。「まちの保育園」の松本理寿輝さん(6月15日)・「ルールメイキング」の藤井敏彦さん(6月16日)とのパネルディスカッション。詳細及びお申し込みは、こちらからお願いします

【プロフィル】安西洋之(あんざい ひろゆき)

安西洋之(あんざい ひろゆき)上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『デザインの次に来るもの』『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)フェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih

ローカリゼーションマップとは?
異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。

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