【書評】『デジタル資本主義』森健、日戸浩之・著


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 ■「近未来の方向性」幅広く考察

 経済成長率が低空飛行を続けながら、日本人の主観的な生活レベルは向上している。一見すると矛盾する事象は、なぜ起きているのか。

 その理由を、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)などによるデジタル革命が資本主義を変えていくと、日本を代表するシンクタンクは説く。その上で、新たな主役はAIか巨大企業か市民かと問いかける。

 こうした「デジタル化が拓く近未来」の方向性についての研究成果を、3部作で発行していく。その第1弾が本書で、現在を「デジタル資本主義」と定義し、資本主義の行方を幅広い視点から考察。大胆な予測に驚かされる。(東洋経済新報社、1728円)