仕事・キャリア

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために…定年後“再雇用or再就職”どっちが得か? (3/3ページ)

 再雇用で減額の幅が大きかったときは、差額を埋め合わせる制度「高年齢雇用継続給付金」を利用したい。60歳以降の賃金が、60歳時点の賃金の61%以下まで落ちた場合、65歳の誕生月まで月賃金の15%、61%超~75%未満でも一定の割合で支給される。退職後に失業保険を受けた人が再就職した場合、一定の要件をクリアすれば、「高年齢再就職給付金」として、2年間、最大で賃金の15%が支給されることもある。

 やりがいと給与の両立は難しい。自分が60歳になったとき、どのような状況に置かれているか。30~40代の早い時期から仕事、家族、貯金などを想定して考えておくべきだろう。

 ▼やりがいと賃金を同時に獲得するのは難しい

 榎本雅一

 経営人事コンサルタント

 1951年生まれ。ワークジョイ代表。高年齢者雇用アドバイザーとして、約300社の調査・相談を担当した経歴を持つ。著書に『60歳までに知らないとヤバい定年再雇用の現実』(角川SSC新書)。

 (経営人事コンサルタント 榎本 雅一 構成=小野ヒデコ)(PRESIDENT Online)

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