雪国まいたけ、健康効果を訴求 主力まいたけブランド「極」の市場活性化に期待 (2/2ページ)

雪国まいたけの主力ブランド「極」(右)と、キャラクターの雪ちゃん
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 とはいえ、きのこの中でまいたけの存在感があるとはいえない。同社によると、きのこ支出金額でみた上位3品目は「しいたけ」「しめじ」「えのきたけ」だ。まいたけは「その他きのこ」に分類され、市場規模は小さい。

 しかし、まいたけの17年の支出額は前年比11.4%増の723円と好調だ。

 年代別にみると、年齢が高まるにつれて週1回以上まいたけを食べる「ヘビーユーザー」が増えている。同社の湯沢尚史常務執行役員は「将来の人口推移を考えると、まいたけの需要は高まることが予想される」と話す。

 同社は3月下旬、西日本地域のまいたけ需要の高まりや輸出に対応するため、新しいパッケージセンター(滋賀県竜王町)の建設に着手した。

 アジアを中心とした市場では、ダイエット食としてのニーズが高まっており、同社はビタミンDに関するエビデンスなども自社のホームページで発信するなどして市場を開拓する構えだ。