西日本豪雨、酷暑の被災地 熱中症や感染症に注意を 厚労省や専門家が呼びかけ (1/2ページ)

 西日本豪雨の被災地では最高気温が連日30度を超えている。屋内とはいえ避難所生活では健康状態が懸念され、専門家らは熱中症や感染症への注意を呼びかけている。

 厚生労働省によると、熱中症は屋内でも発症の恐れがある。重要なのは定期的な水分摂取と、体を冷やすこと。今回の被災地は、梅雨明けして気温が高いだけでなく、豪雨災害のため湿度も高いとみられる。担当者は「避難所ではトイレへ行く回数を減らそうと水分を取るのを我慢しがちだが、十分に水分摂取してほしい。避難所に冷房設備がない場合は、窓を開けるなどし、少しでも風通しを良くして」としている。

 日本環境感染学会は、感染症の主な予防策として、食事前にせっけんと流水で手を洗う▽タオルの貸し借りは避ける▽予防接種を受ける-などを挙げている。

 避難所では、ストレスの蓄積や睡眠・栄養不足で免疫力の低下を招くこともある。1人が病気にかかれば周囲にうつり、集団感染する恐れも指摘されている。

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