西日本豪雨、酷暑の被災地 熱中症や感染症に注意を 厚労省や専門家が呼びかけ (2/2ページ)

 近畿大の上田敬博(たかひろ)講師(救急災害医学)は「お年寄りや乳幼児らが熱中症や感染症を発症すれば、自覚症状がないまま命に関わるほど重症化する懸念もある。声を掛けるなどして周囲がサポートしてあげてほしい」と話している。

 西日本豪雨の被災地では12日も朝から気温が上がり、午前中から真夏日となったところもある。3連休となる週末も最高気温が35度以上の猛暑日になる地点が増える見通しで、注意が必要だ。

 気象庁によると、午前10時時点で全国の135地点で30度以上を観測。被災地では広島市安佐北区が30.5度となったほか、岡山県倉敷市が29.5度、愛媛県大洲市が29.3度だった。

 太平洋高気圧が本州付近まで張り出し、連休明けの17日ごろまで西日本を広く覆う見通し。同庁は熱中症に注意を呼び掛けている。