西日本豪雨 避難所での生活、どのような点に気をつければよいのか専門家に聞く (1/3ページ)

西日本豪雨被害の避難所でうちわをあおいで暑さをしのぐ人たち=7月8日午後、岡山県倉敷市真備町の岡田小学校(永田直也撮影)
西日本豪雨被害の避難所でうちわをあおいで暑さをしのぐ人たち=7月8日午後、岡山県倉敷市真備町の岡田小学校(永田直也撮影)【拡大】

  • 日本認知症ケア学会が作成した「認知症の人と家族のための避難所での支援ガイド」

 西日本豪雨によって多くの人が避難所生活を余儀なくされている。被災地は厳しい暑さに見舞われており、特に抵抗力の弱い子供や高齢者にとって、避難所での生活は過酷だ。周囲にいる人はどのような点に気をつければよいのか、専門家に聞いた。(加納裕子)

 熱中症・感染症対策

 子供の健康について、災害看護を研究の柱とする兵庫県立大学地域ケア開発研究所の増野園恵所長(51)は「まず気をつけてほしいのは、熱中症と感染症です」と話す。

 増野所長によると、子供は脱水症状になりやすい上、大人のように「のどが渇いた」と訴えられないことが多い。周囲が注意し、こまめに水分を取らせることが大切だ。

 また、抵抗力の弱い子供は感染症にかかりやすい。避難所では自由に水が使えない状況だが、増野所長は「ウエットティッシュで手を拭くことなどを、大人以上に意識して」という。

 また、家が水に浸かったり土砂に埋もれたりする光景は、子供の心に大きなショックを与える。「雨の音や水の音、小さな水たまりを怖がることもあります」と増野所長。夜寝られなくなったり、小さな音に敏感になったりするほか、母親から離れられなくなるなど「赤ちゃん返り」のような状態になることも。

叱るのではなく抱き寄せて、子供と向き合う時間を