「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」12月公開 30分の新規シーン追加 (1/2ページ)

今年12月に公開される映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(C)2018こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
今年12月に公開される映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(C)2018こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会【拡大】

 平成28年11月12日の劇場公開以来、600日以上途切れることなく上映が続いている長編アニメーション映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)について、約30分の新規シーンを追加した別バージョン「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が12月から公開される。配給会社の東京テアトルが26日、発表した。

 「この世界の片隅に」は、漫画家、こうの史代さんの同名漫画が原作。第2次世界大戦中の広島・呉を舞台に、食糧難や空襲など苦しい生活に見舞われながらも、前を向いてしなやかに生きる女性、すず(声・のんさん)の日常を描く。

 当初、同作は63館での公開にとどまったが、ファンの口コミで徐々に人気が高まり、全国の映画館で上映が拡大。配給会社によると、今年7月26日までに動員約200万人、興収約26億円を記録する大ヒット映画となった。キネマ旬報ベスト・テンで日本映画ベストワンと監督賞、日本アカデミー最優秀アニメーション作品賞を受賞した。

 新作では、すずだけではない「さらにいくつもの人生」をテーマに、昭和19年から20年にかけて起きた出来事を描く約30分の新たな場面が追加された。

 具体的には、すずが嫁ぎ先の町で初めて出会う同世代の女性、リンとの交流や、妹、すみを案じて過ごす中で迎える枕崎台風の場面。より精神的に大人となったすずの姿が描かれている。いずれも原作に描かれているエピソードで、旧作の公開後も片渕監督が「魅力的な場面なので追加したかった」と希望していたという。

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